たかとみやのBLOG

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落語のまくら II

ケチな男がいましてね。


鰻屋の側に来ますってぇと、鰻の蒲焼の匂いを嗅ぎながら、飯を喰ってる。

鰻屋の親父は面白くねぇし、何しろ客に迷惑ってんで、追い払ってやろうと算段してね。

ある日その男に勘定書きを出したんだ。

「なんでぇ、臭い嗅いでるだけじゃねぇか。」

「今日から臭いは600文だ。」

「ちぇっ、ケチくせえな。仕方ねぇ、世話になったから払ってやるよ。」

そう言うと男は懐からがま口を取り出して、こうジャラジャラと振るんだ。

そいでね、

「ほら、600文の音だ。」